こんにちは、あやけろ(@ayakerocom)です。
今回は、施主支給(せしゅしきゅう)でリフォームした我が家の例を参考に、
- 「施主支給」って何だろう?
- 施主支給でリフォームしたメリット・デメリット
- 実際にやってみた感想
上記3点をまとめてみました。
我が家が施主支給で扱った商品一覧は下記です。
- キッチン
- 浴室
- 洗面所
- トイレ
- 給湯器
- カーテン
- 郵便受け
正直、水回りの施主支給はデメリットが多くてオススメはできないのですが、かなりのコストダウンにはなりました。
もし施主支給を検討されているのなら、参考になさってください。
施主支給とは?

施主支給とは、施主(リフォームしたい人)が商品を自分で買って、取り付けてくれる業者さんへ支給するという意味です。
簡単にいうと、自分で直接商品を購入し、受け取り、搬入までを行うことです。
取り付けは業者さんにお願いします。
施主支給は、リフォームにおける発注・購入・受取・搬入をすべて自分でやることで、中間マージン等のコストダウンが可能になります。
私が実際に行った「郵便受け」の施主支給を例にすると、下記のような流れです。
- 郵便受けをAmazonで購入
- 自分で受け取り、保管
- 商品をリフォーム現場(現在の自宅)へ運ぶ
- 大工さんに取り付けてもらう
我が家の郵便受けは、外壁に穴をあけて固定するタイプなので、取り付けは大工さんにお願いしました。
施主支給できる商品は、郵便受けのような小さいものから、キッチンなどの大きなものまでたくさんあります。
いわば家の中すべてが対象ですので、郵便受けのみならず照明やカーテン、床材から壁紙など、ありとあらゆる種類がネットで検索・購入できます。
具体的なイメージが湧くように、大きな商品を例にしてみます。 例えばトイレのリフォームをする場合、一般的な流れは下記です。
- まず業者さんとリフォーム計画をたてる
- どんなトイレにするか、トイレの型・グレードを決める
- 見積りを出す
- 業者さんが商品を発注
- メーカー(または問屋)から業者さんへ商品が届く
- 業者さんが商品を家に持ってくる
- 取り付けてもらう
- 施工完了し、代金を支払う
この流れの中の、2~6までを自分で行うのが施主支給です。
リフォームに限らず、新築で施主支給をする場合もだいたい同じような流れです。
施主支給のメリット

施主支給の最大のメリットは、コストダウンです。
というか、我が家ではコストダウン以外のメリットがなかったのが正直な感想です。
家全体をリフォームした結果、20~30万円ほどは節約できたかなーというところです。
ただ、キッチン・浴室・洗面所・トイレに関しては、わりと高いグレードのものを選びましたので、標準的なものを選んでいたらもっとコストダウンできたかな、と思います。
逆をいえば、施主支給でコストダウンできることを見越して、あえてグレードの高いものを選びました。
また自分がこだわりたい商品にも、とことんこだわることができます。
例えば海外製のオシャレな照明や洗面台、キッチンのタイルなど「ここは絶対コレがいい!」という商品があれば、自分で取り寄せて設置することも可能です。
しかし注意してほしいのが、商品を本当に設置できるのかどうか、業者さんとよく確認する必要があるということです。(注意点などは次の項目に書きました)
リフォームの詳細は「中古住宅をリフォームして住んでみた!【費用や失敗談について】」にも書いていますので、あわせてお読みください。
施主支給のデメリット

施主支給はかなりのコストダウンになりますが、その分デメリットも多いです。
デメリットは主に、
- 時間と手間がかかる
- 設計図を頭に入れておく必要がある
- 商品の管理・保障は自己責任
- 施主支給に対応してくれない業者さんもいる
などです。
順番に書いていきます。
時間と手間がかかる
施主支給の最大のデメリットは、時間と手間がかかることです。
自分でネットで商品を検索して、実際にショールームへ足を運び、ひとつひとつ選ぶ必要があります。
キッチンひとつにしても、決めることがたくさんありました。
我が家のキッチンはリクシル製なのですが、ショールームで決めたことは下記です。
- キッチンの形はどうするか(壁付・カウンター型・アイランド型、等)
- どのグレードにするか(カウンター型は大きく3種のグレードがありました)
- 食洗器をどうするか(ビルドインをつけるか否か)
- シンクと作業スペースのデザイン
- 水栓金具(蛇口)の形
- キッチン下の扉(引き出し)のデザイン
- レンジフード(換気扇)はどれにするか
- コンロは、ガス・IHのどちらにするか
ザっと書いてもこれだけ出てきます。
あと細かいところを挙げるとキリがないです。
ある程度のところまで決めた後は、実際にキッチンを設置できるかどうかを、家の図面を見ながら最終確認します。
我が家の場合は、リフォームしてくれた業者さんが知り合いだったので、寸法に関しては電話で何度か確認しながら話を進めていきました。
確認が終わったら、ショールームで定価見積書を出してもらい、施主支給を依頼する会社へ送ります。
(うちの場合は、見積書をデータでもらい、メールに添付して送りました。)
後日、施主支給を依頼した会社から連絡がきますので、商品の納期はいつにするか、どこへ搬入するか、などを打ち合わせします。
ここまで全部、自分でやらないといけないです。
リフォーム業者さんとの連携も、かなり重要です。
設計図を頭に入れておく必要がある
リフォームしてくれる方が知り合いとはいえ、そう何度も連絡をするのも気が引けましたので、家の中の寸法をある程度は頭に入れておいた方がいいです。
あと、頼んだ商品の寸法も把握しておいた方がいいです。
リフォーム業者さんからたまに連絡があり「〇〇の幅は何センチですか?」と聞かれたりしましたので、即答できるくらいには把握しておいた方がスムーズです。
わからなくなりそうなら、家の図面に細かく記入しておきましょう。
商品の管理・保障は自己責任
施主支給は、商品を発注して受け取り、搬入するまでが施主の仕事です。
郵便受けのような小さなものは、自宅で保管して後日自分で搬入できましたが、キッチン等の大型商品は無理だったので、直接現場へ配送してもらうように手配しました。
現場で商品を受け取り、取り付けて、後片付け(段ボールの処分等)するところまで業者さんがやってくれました。
大変ありがたかったです。
本来ならば自分で搬入し、片付けまでしなければならないので、このあたりは実際に取り付けてもらう業者さんとの入念な打ち合わせが必要です。
万が一、商品の納期が遅れたり、実際の寸法と合わなかったり、搬入する際に商品が壊れることがあっても、これらは全て施主の責任になります。
また水回りの商品を海外から輸入した場合に起こりうる問題として、海外と日本の配管の規格が合わず、取り付けができなくなることもあります。
このあたりのチェックも入念に行う必要があります。
施主支給に対応してくれない業者さんもいる
ここまでデメリットを書きましたが、本当に手間暇かかりますし、業者さんとの連携がなにより大切になってきます。
逆を言えば、業者さんに一任した方が、お互いのためでもあります。
施工を頼む側としては、手間暇かかるところはお任せして、最後に料金を支払うだけでOK。
施工する側としては、寸法や配管の規格などを全てクリアにして発注することができ、自分たちのタイミングで商品を現場へ運んで取り付けることができます。
例えば我が家の場合は、キッチン・浴室・トイレ・洗面所などの大型商品は、リフォーム途中の現場へ直接送りました。
この件により、リフォーム途中の家の中は荷物であふれ、フローリングの張替えの真っ最中だった業者さんは荷物をあっちへこっちへ移動するハメになり、大変ご迷惑をおかけしました。
(大きな商品だったので、段ボールなどのゴミも大量に出たと思いますが、これもご厚意で処分していただきました。)
また、商品が万が一壊れていたり、寸法が合わず取り付け不可になった場合も、業者さんに無駄足をさせてしまうことになります。
商品をとりつける段階で、必要な部品が揃っておらず工事ができない場合も考えられます。
こういった経緯がありますので、施主支給に関しては対応してくれない業者さんもいます。
実際にやってみた感想

率直な感想としては、コストダウンできたとはいえデメリットが多いので、水回りの大型商品に関してはオススメできかねます。
しかし、小さな商品や複雑な設定が不要なものであれば、選べる商品が無限にあって費用も抑えらえるので、やってもいいと思います。
ちなみにうちのカーテンはニトリで購入しました。
給湯器は楽天市場です。
もし庭や駐車場がある方は、物置やカーポートなどもネットで安く買えたりします。オススメは「JISHODO ONLINE SHOP」です。
物置やカーポートは配管工事や複雑な電気工事もないので、ネットで買った方が安かったりします。
ただし施主支給をお考えでしたら、まずは業者さんに「施主支給しても大丈夫ですか?」と尋ねてくださいね。
そしてOKだった場合でも入念に打ち合わせして、業者さんの負担にならない程度に希望を伝えてください。
業者さんを選ぶ際は、ネットで複数の業者さんにリフォーム見積りを一括申請できる、タウンライフリフォームも参考になさってください。
リフォームの詳細は「中古住宅をリフォームして住んでみた!【費用や失敗談について】」にも書いていますので、あわせてお読みください。

以上、施主支給でリフォームをやってみた感想でした。
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